笛吹川の渓流釣りも残すところ10日…

平成15年9月22日(月)  晴れ
この頃、全く釣行記なるものを書いていない。

釣りに出掛けていない訳ではない、どちらかというと釣行回数だけは多い方ではないだろうか?
それじゃ何故に書かなかったというと、ネタがない・・・あまりにも釣れない・・・
実は、その他の理由としてデジカメを持っていかないために、もし釣れても写真を撮れない。
家に魚を持ち帰れば良いのであろうが、この頃はそれも面倒臭くなってきた。

現在夢中になっている本流釣りってヤツは腰まで、いや、胸元まで水に浸かることも珍しくない。
そのため、カメラを持ち歩くことは煩わしくなり、今ではウチのデジカメ君は全くといって出番が無い状態が続いているのである。
川に持っていっても、釣れないのだから仕方がないだろぉ〜と言われれば、言い返す言葉がないのも事実であるから、どちらにしろ写真が撮れない・・・。


さて、釣行記を書かない言い訳を存分にしたところで『釣れない釣り日記』の本題に入ろう。

先週末から台風15号の接近によって、週末は全くペケ!
上陸はしなかったものの、やはり水量は多く濁りも強く、折角の休日の朝マズメは狙えない。
ここで一つ付け加えておくと、笛吹川ってやつは日本三大急流の一つ富士川の支流であるから文字通り流れは普段から速い方だろう。
も一つ加えると、本流筋の釜無川に比べると川幅は狭いために、あっという間に激流になる。
台風15号
が、この様に荒れていても3日もすれば平水に戻り、歩いて渡れる川になるのだから人間で言うと2重人格?というか我が儘と表現すれば良いのだろう?どちらにしても気分屋な川である。

なので、この川の近隣に住む人間も似るのである。
ちなみに、このHPの管理人である通称【モンキチ】も、もの凄く短気であるので笛吹川と気が合うのかも知れない。

今日はいつもより僅かではあるが仕事が早く終わった。
じゃあ無くて、台風が過ぎって行ったのにも拘わらずあまり水量も多くなっていないのを早起きして確認していたので、昼飯も食わずに仕事をした結果である。

元請けである●●商会の社長さん、スンマセン。今日みたいに早く終わったらもう少し仕事します。
と、謝っておこう。
元請けのパソコンのお気に入りにしっかりと、このHPが入っているので何時誰が見ているか判らない。『あいつ〜仕事してないな!』と思われても困る。



さてさて、家に帰り謎の釣り道具部屋で支度をする。
ふと思った。今日は釣れそうなのでカメラを持って行こうと・・・・。

テクテク、トコトコ、こんちは〜(近所のおばさんに挨拶)、川に到着!!
いつもの様に、いつもの場所まで歩いて1分だ。

ん!?    ッゲ、朝より水が多いぞぉ〜、んな馬鹿な・・・
全く持ってこの笛吹川は釣り師泣かせの川である。

おもむろに穂先に仕掛けを付け、第一投目!
                    スゥ〜 スゥ〜    駄目じゃん
気分を取り直し、第二投目!
                    スゥ〜 スゥ〜    もっと駄目じゃん!
それから何回か流した時
                           ピクッ、コツン

小さいながらも綺麗で元気なアマゴが飛び出した!

少しではあるが婚姻色も出始め、この様な魚体を見ると秋を感じ 「渓流釣りもあと僅かだなぁ〜」と少しおセンチな気分になるのは私だけでは無いのであろう。
陽気も涼しくなってきたし、ハチは多いし・・・・魚もその他の自然も、めっきり秋の装いである。

その後、数尾のアマゴ君やアマゴちゃんが元気に挨拶に来てくれた。
まるで、又来年ね!と挨拶に来てくれる様であった。まだ10日もあるっちゅう〜ねん!!
丸々太ったウグイ君も挨拶に・・・
 「おお、お前達には今年世話になったな〜」
まだ早いぞぉ〜、シーズンは終わってねぇ〜最後の挨拶に来るな!ウグイまで・・・。である。

そんなことを考えながら、辺りも少し薄暗くなってきた時
 
 「こんにちは〜、モンキチさんですか?」

ん!?誰だろう? と思ったのだが、直ぐに思い出した。
このHPで相互リンクさせて頂いおり、尚かつ同じ地元で笛吹の鮎をメインにHPを作られている笛吹川を愛する一人でもある『笛吹川の鮎釣り』の【クーさん】であろうと。

先日、当HPの掲示板の投稿で、
 「白いタオルを巻いた怪しい釣り人を発見!」 「ひょっとしてモンキチさんでは?」
と質問された際に
 「その様な怪しい親父は笛吹川には私ともう一人しかいません!」
 「もし見つけたら声を掛けてください」
と、返事をしてあったので、そのことを思い出し【クーさん】であろうと思ったのである。

彼は仕事の最中にも拘わらず、貴重な時間を割き、コーヒーを買いわざわざ会いに来てくれた。

このHPを開設してから様々な方達と知り合うことが出来ている。
皆、気さくな方達であり、私の様に高飛車なイメージは一欠片もなく素晴らしい方達である。
渓流釣り、鮎釣り、海釣り、バス釣り、など対象魚は違えども自然の中で遊ぶ人間に悪い人はいないのかも知れない。
それとも、こうやって知り合える方達が全員素晴らしい釣り人であることは、ただ単に私が恵まれているのかも知れない。
私の様な人間に貴重な時間を使い、無駄話に付き合ってくれる事は非常に嬉しいことであり、感謝
しなければならないと思う。

でも、私のいい加減な性格は直らないと思うので、これから先おつき合いさせて頂く方々には
時には我慢を強要させ、不快な思いをさせる事は少々目をつぶって頂きたい。
遠い将来、少しはまともな人間として、いや、普通の釣り人として接していけるに違いない!と心の片隅で思う。  現実には無理かも知れないが・・・。

【クーさん】と笛吹川の渓流魚や鮎の話などしていると、あっという間に時は過ぎて辺りは暗くなり
彼は仕事に戻らなければならなく、私自身もそろそろ晩飯の時間なので解散となった。

彼の話によると、今年は笛吹は勿論のこと、ドコの河川でも鮎釣りは相当厳しかったらしい。
夏の渇水の時期に雨は降り続き、異常とも言える気象は魚だけでなくあらゆる自然にも少なからず影響が出たことはココに書くまでもないが、それにしても今年はとくにひどかったのではないか?

その影響で渓流釣りは十二分に楽しめることが出来たのだが・・・

でも、今期の様な気象が来年、そして再来年・・・・と続いたなら?と考えると少し不安になる。
ウチでは百姓を生業としているので、年々変わりゆく自然を感じることが否応にもひしひしと感じることが出来る。

私の息子も将来私と同じ歳になった時、果たして私と同じように自然を相手に楽しく遊ぶことが出来るのだろうか?
自然を守る!なんて大それた事は出来ないし、昔の様な状態に戻す力も無い。
でも、自然の中で遊ぶのだから、自分のゴミくらいは持ち帰り処理することは出来るだろう。

少し難しく真面目に書いたが、本人は其程気にしていないのも事実!
だって、考えるのは得意ではないし、誰かに強要できるような大それた人間でも無いのだから、その役目はドコぞのお偉い政治家にでも任せて、釣れなくてもせっせと川に行こう。

素晴らしい魚達と遊びに!


ちなみに、明日も川に立つぞぉ〜     釣れるかな?
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