祝・入学!魚も祝福しているぞ!

平成16年4月11日(日) 晴 水温11℃ 笛吹川水系・兄川


ウチの息子もめでたく小学校に入学し、毎日40分程かかる道のりを元気に登校している。
まあ、親父である私も、数十年前に小僧と同じ小学校に通っていたのであるから、雨が降っても雪が降ろうとも、毎日元気で通い続けることであろう。



今までは危ない!とか、足手まとい!になるからと、言い訳をしながら一緒に釣りに行くのは少しだが避けていた。

しかし、ヤツも一年生だ。

自然の中で遊ぶということは楽しいが、危険も潜んでいることを少しずつ教え込もうと思い、昨日の昼に約束をしていたのである。
でも普通の同年代の子供からしてみれば、幼い頃から畑に連れて行っているし、自然と自然に戯れているのである程度の事は解っていると思うのだが、それでも子供だ、まだまだなのである。



朝、6時半、余程釣りに行くのが嬉しいのか?親父の部屋に来て「クレヨンしんちゃん」を見ているのだが、朝飯を食わんと行けないことを知り、カア〜チャンを起こしに行って怒られて、半べそをかいている息子の顔が面白いので写真を撮ってみた。



さて、少々怒りながら起きたカミさん、時間は7時を少し過ぎていただろうか?
朝飯を食べながら、お約束のデカレンジャー(因みに息子のはチビレンジャー・・・)を見てからいざ出陣だっ!

場所はお決まりの兄川である。
私も幼少の頃からこの兄川で、魚釣りをしたり沢蟹を捕ったりして遊んだ経験があり、小さい子供でも比較的安全に遊べる川の一つなのだ。

生意気にもダブルハンドで、真剣に釣りをする息子である。


「トウチャン・ピクッピクッってきたよ〜」

「竿上げてみろ!」

「魚、釣れてないよ〜」

と、いっぱしの口を利くが、ピクッピクッって手元に反応があってからでは遅いのである。
でも息子はソレがアタリだと思っているらしい、糸ふけや目印の僅かな動きなど説明しても理解できる訳も無く、ヤツが気が付くまでは放って置こうと思う。

と、思っている矢先に

「トオチャン、釣れたよ〜」

「なっ、なに〜〜〜〜〜」
こいつにはセオリーなんてものは関係ないのか?もしかして天才か?と思わされる。



小さいながらも綺麗な岩魚を釣り上げた。
「ピクッピクッ」って、手元に反応が来てから釣ったのか?それとも僅かなアタリを見逃さなかったのか?どっちにしろ息子が手にした、今年初の渓流魚である。


いつもだったら親父が魚を逃がしてやるのだが、今日は息子を川に降ろし魚をリーリースさせてみた。
いつまでも愛おしそうに川を泳ぐ岩魚を見る息子の顔は少し大人びて見える、その後ヤツは2尾の岩魚から、入学と今年の初釣りの祝福を受けたのである。

その度に危なっかしい足取りで川に降りていき、ご機嫌な顔をしながら自分の手で川の流れに魚を戻していた。

今回は餌を付ける事から、魚を釣る、そして自然に戻す、当たり前のことであるが、今までは餌を付けてやったり、川を渡る時には手を貸しながら、一緒に釣りをしていた
しかし、今日は親父は一切手を出さずに全部一人でやらせてみた。
勿論、何故魚をリリースするのか?という事も教えたり、川の歩き方も教えた。
本当の意味での渓流釣りデビューになったのでは無いだろうか?

少しは自分に自信を持つことが出来たかな?

釣りもそうであるが、生きていき上で少しずつ色々な経験し、それを自分なりのスタイルに変えて大人になって行くのだろう。
自分流を探し出すその日まで・・・・。


因みに気になる親父の釣果は?
勿論、釣りましたよ!岩魚を一尾・・・。あ〜あ、情けない・・・。
次回に続く
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