父ちゃん、魚の写真は?

平成17年3月27日(日) 晴れ 水温4℃ 笛吹川&兄川

今朝は昨日と違って穏やかな休日。

昨日も釣りに行ったのだが、寒さと強風のために1時間でリタイヤ。
気になる釣果は・・・聞かないで下さい。



今朝は昨日よりは若干だが暖かく感じられ、今日こそは!と思う。
何しろ今期はシブイ、腕が悪いのを自然のせいにすること自体が腕が悪い証拠なのだが、水温は低いし、釣りに行く日は必ず気温も低く風が強いのだ。

今日の水温は?と既に気持ちは川であるが、ゆっくりとカップラーメンなぞを啜りながら、夜明けを待つ。
数年前までは川でラーメンとおにぎりを食べたのだが、このとこころ本流筋に入ることが多くなり、数分程度の移動時間で済むのでギリギリまで家にいる。
ギリギリまで家にいるからこそ、家で朝飯を食うのだが、親父は自分の飯は作ったことがないし、台所に立つことが無いので、結局カップラーメンかカップ焼きそばになってしまう。
カミさんが前日おにぎりを握ってくれる時もあるが、断然インスタントの方が多いので、この頃、飽きてきた。
この時期の食生活を考えなければイカン!のである。

さてさて、夜も明け、今日も出掛けた。


川に降り、早速水温を計る。
目が点!!!

この水温計は壊れているのか?またまた水温4℃。
3月も終わりに近づいているのに、そして笛吹川の中流域なのに、何故水温が上がらないのだろう?
例年だったら10℃近くあっても不思議ではない。
一体何時になったら水温が上がるのだろうか?
地上は春だが、川の中は冬が続いているようなものだ!と思うが、日中になると水温も急激に上がるのだろう。

では、日中釣りに行けば良いのでは?
わざわざ早起きして朝一を狙うことはないが、年間通して釣りに行かない日でも5時前に起きている馬鹿親父としては、朝することが無いので休みの日は川に行ってしまうのである。


「やっぱり釣れない。」

どうやってもピクリともならないので、場所を移動。
市町村合併のためリンク切れしていた『ライブカメラ』の場所に移動したのが、家を出てから2時間後の8時だった。

解禁の時に一度来たが、その時よりは少し水が増えている。
折角ネットで映っているのに、釣れない・・・。
どうしても釣れない。
うけない漫才師が袖に引っ込むように、スルスルっとカメラの前から姿を消す。
その後少し上流にある堰堤まで粘ったが、アタリが1回のみ。
仕方がないので家に戻る。



家に帰ると馬鹿親父の遺伝子を受け継いだ、放蕩息子が庭で遊んでいる。

「あっそうだ、先週釣りに行く予定でいたが止めたんだ」

「おい、長靴履いてこい!釣りに行くぞ!」

次に目指すは、この時期に絶対釣れる!と確信できる支流。
でも、魚は小さい。

昨年あたりから本格的に渓流釣りを息子に教えているが、やはり水量が多い川に連れて行くのには少々の不安が残る。
親父に似て落ち着きがないので、川でドンブラコッコじゃあ洒落にならん。
で、水量も少なく、流されることのない、そうでいて魚影が濃く、しっりと餌を流せば釣れるだろう?と思っている兄川に連れて行っている。
息子にしてみれば、魚が釣れることが一番楽しいことであり、純粋に釣りをする。
小さい魚が釣れても大喜びしている姿を見ると、俺も始めた頃はそうだったなぁ〜と
思い、改めて渓流釣りの楽しさを認識することになる。

少しくらい釣れるようになったからと言って、決して傲ってはいけない事を息子に教えられるのである。

大きかろうが、小さかろうが、アマゴであろうが、イワナであろうが、魚は魚、釣ることに対して隔たりがあっては、駄目だと思う。
普段は真剣な顔など見せない息子だが、この姿を見ていると、純粋にコイツのように渓流釣りを楽しまなくてはイカンなぁ〜、と思う。



息子は今年初となる24pのアマゴを釣り上げた。
写真では確認できないが、糸の先には針をガッチリ銜えたアマゴがいる。
0.3の糸で見事に抜いたその姿は、なかなか様になっている。

その後、もう一つアマゴを釣り上げて竿を納めた。



家に戻る途中で友人の家に立ち寄った。
活かし魚籠に魚を入れ、親父の古くからの友人であり同級生でもあり、渓流釣りを趣味とする【ユウジオッチャン】に自慢するために。

【ユウジオッチャン】の家に寄ると、自慢するだけ自慢し、挙げ句の果てには
「オッチャンの釣る魚よりデカイゾ!」
と小生意気な口を叩き、奥さんにも誉められ上機嫌な息子は釣った魚を、
「これ食べて!」
と置いてきたのである。



家に帰った息子は勿論カミさんにも報告!
「父ちゃん、釣った魚の写真カアチャンに見せてやって!」

「ん!?撮ってないぞ!」

「ええっ!?」

そうなのである。
親父は釣っている姿は写真に撮ったが、肝心の魚の写真を撮るのを忘れていた。
息子にとって今年初、そして釣りを初めて一番大きいアマゴの写真を撮り忘れていたのである。

「いいよ、僕もっと大きいの次の日曜日に釣るから!」



ま、まてよ、来週も連れて行くのか?
 
次回に続く
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